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「……い……おい……や… きーてんのかよ栗埜!!」 頭の上から怒鳴り声が聞こえてきた。 「ん、あ?ああ、すまんちょっと考え事してた」 「はあ?考える頭なんかあんのかよ つか飯まだかよ 腹へったはやくつくれよ 」 ふん、と鼻をならし 部屋から出ていったのは 俺の飼っていた雄犬 笠我-リュウガ-だ 身長は170はある 俺より10センチはたかい 頭にピンとたった耳 尻にはふさふさのしっぽ 顔立ちは…まあまあだ。 因みに元の名前はポチだった。 ゙人間ではないモノ゙ になって俺んとこに戻ってきた時 『こんなだっせー名前つけやがって 呼ばれるたびに虫唾がはしってたんだからな!』 と怒鳴られたんだ。 まあ、笠我を飼っていた時はまだ小学生だったから まともな名前なんか 思いつくわけないじゃないか。 「つか、周りの家の犬だって 茶々 三郎 コロ 健太 ビクトリーヌ とか そんなもんだったじゃねーか。 ま、もう過ぎたことだ」 「りつやぁー!!はやくしろよ ノロマ!」 「はいはい、今いくっつーの」 馬鹿犬が空腹で暴れださないうちに 朝飯をつくらなきゃな ……あー、めんどくせ…
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