第三章・ぬらりひょん

2/3

97人が本棚に入れています
本棚に追加
/36ページ
いきなりだが、目の前に知らない人間が居たらどうする? 「おかえり。お邪魔してるよ。あ、これ手土産にどぞ」 「どうも。誰だお前?」 家に入った瞬間、居合わせた見知らぬ女性。 しかも、風呂上がりらしくバスタオル一枚。胸は大きい。 注目するべきはそこじゃないぞ俺。 ちなみに、手土産は伯方○塩だ。…何故だ? 「お前誰?」 「ん?あたしはぬらりひょんだよ」 ぬらりひょん。家に勝手に入り、好き勝手にやる妖怪。 一言で言うなら不法侵入者。 「迷惑な妖怪は通報していいよな?」 「妖怪に国家権力はきかないよ。来ても、姿消せば見えないだろうしね」 自称妖怪ぬらりひょんなんぞ言っているが、どう見ても人間だ。 簡単に捕まるだろう。 「とりあえず出ていけ」 「バスタオル一枚の女の子を外に出すなんて、そういう趣味あるの?お姉さん、嫌だな」 「なら着替えてから行け」 そう言うと、素直に服を着替えに行ったみたいだ。  
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!

97人が本棚に入れています
本棚に追加