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「ここが図書館よ。と言っても通常は営業なんてしてないわ」
「それって大丈夫なんですか?俺なんかが入って」
「大丈夫よ……たぶんね」
たぶんって…本当に大丈夫なのか
不安は残るが入るしかない
「ならいいですけど」
「ほら入るわよ。パチェーいるー?」
入るなりレミリアは誰かの名前を呼んだ
すると女の子がパタパタと背中の翼を羽ばたかせながらこちらに来た
「レミリア様、パチュリー様はAの3にいらっしゃいます」
「今日はAなのね。それじゃ行きましょ。小悪魔、ご苦労様」
「いえ、力になれて嬉しいです」
「下がっていいわ」
「はい。それじゃ失礼します」
そう言って小悪魔と呼ばれた彼女は来た道を戻っていった
「あの子はここで働いてるんですか?」
「そうよ。これだけ広いんだから従業者を雇わないとやってられないわ」
「でもたしか営業はしてないと先ほど言ってませんでしたか?」
「営業はしてないけど整理整頓はしているわ。それぐらい当たり前でしょ?」
「すみません。考えてみればそうでした」
聞く前に考えれば良かったなと反省した
「その敬語やめない?客人ぐらいには普通に会話したいわ」
「で、でも初対面ですし会ったばかりですから」
「やめなさい?いいわね?」
おいおい、顔は笑ってるが全体的にドス黒いものを感じるぞ
「は、はい…じゃなくてうん判ったよ」
「解ればよろしい」
そんな話をしていると一人の少女が座ってるテーブルに着いた
「パチェ、少しいいかしら?」
「…少し待って。後二分ぐらい」
「分かったわ」
そして二分後
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