再会

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―ギーーッ! 重量感のある鉄のドアを引く。 「うわー!やっぱ、気持ちがいいな。」 青空が広がる空を見上げて先輩はそう叫んで、背伸びをした。 そしてジャケットを脱ぎ、コンクリートの床に天を仰ぐように寝そべる。 私はその光景があまりに眩しくて、なかなか動けずにいた。 「こっちにおいでよ。美桜。」 そうとびきりの笑顔で手を差し伸べてくれる先輩。 嘘っ… これは…夢……? 「何?俺と離れてる10年の間に高所恐怖症にでもなった!?」 「ち、違いますっ……!!」 .
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