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「私、デスクに目薬があるので…これで失礼します！」
「ちょっと待って！美桜!!!!」
先輩の呼びかけに、答えられず階段を駆け降りる。
だって、振り返ってしまったら先輩を好きだと言いたくなるから…
それは、先輩には迷惑な事だから…
好きになってくれてないなら、嫌われたくない…
私の正直な気持ちだった。
―――――――――――
「美桜！どうだった!!?…って、何で泣いてるの!?」
心配そうに、舞が私に聞いてくる。
「先輩…大切な人がいるって…！課長になるには大変だったけど…その人の為に、頑張れたんだって…！
私………10年間の想い…1時間で失っちゃったよ…!!」
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