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「美桜……」
舞は、私の頭を何度も撫でて肩をさすってくれた。
この優しさが、今の私には嬉しくて、辛かった…
――――――――――――
―終業後
社内の案内を終えてから、椋先輩の姿を見ることは無かった。
赴任して来たばかりで、色々と大変なんだろうと思う。
帰り支度をしていると、近くにいた女性が椋先輩の噂をしていた。
「やっぱり、噂通りカッコ良かったねー!課長さん♪」
「本当に!私、狙っちゃおうっかな♪」
「ばーか、無駄よ。課長には、恋人がいるらしいわよ。」
「えー!やっぱりそうなの?」
「そりゃそうでしょ、あんな良い男、世の中の女が放っておくハズが無いわ!」
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