10年前の記憶

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「俺が悪いんだ。美桜は何も悪くない…俺が美桜を傷つけて、俺が…守れなかった……」 「そう思うんだったら、どうして離れようとするんですか!?どうして、他の誰かを好きになってしまったんですか……!」 「…ごめん。」 私は泣き叫んでしまった… こんな別れ方、したくなかったのに。 こんなの…辛すぎる…! 私は、その場を走り去る。 「美桜!!」 そう呼びかける先輩に振り返ることもせず、ただ走り続けた。 どの道を、どう通ったのかなんて覚えてない。 ただ、気が付いたら私は自分の部屋で息が出来ないくらい泣いていた… .
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