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―ピロピロピロッ
―ピロピロピロッ
高校時代の思い出に迷子になっていると、携帯の着信音が私を現実へ連れ戻す。
【着信：牧野敬太】
「はい、もしもし？」
「あっ、高島…？悪いな、夜遅くに……。」
「大丈夫だよ、どうしたの？」
「あの…さ………」
牧野くんからの電話なのに、なかなか言い出せずにいる様子に疑問を感じ始める。
「どうしちゃったの？」
改めて尋ねると、大きく息を吸った音がして
「星野課長のこと、まだ好き？」
そう聞いてきた。
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