10年前の記憶

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「ぶはは(笑)やっぱな(笑)」 「…ごめんね?私、全然気づかなくて…」 いつもの調子で笑ってくれる牧野くんに少し気持ちが救われた気がした。 「これからは、それナシな(笑)」 「えっ!?」 「これからは、俺を“男として見てなかった”って、いいわけにならないから(笑)」 「牧野くん…」 「ゆっくりでいい。俺の事、ちゃんと考えて欲しい。」 低く耳に響く声… 牧野くんって、こんな声だった…? 「おーい、高島?聞いてるかー?」 「あっ!えっ、あっ…はいっ!!」 .
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