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「どうしたんですか、課長。奥村が何か失礼を…?」
この男…確か、営業の牧野だったか?
「い、いや…何でもない。急用じゃないから、また明日にでも…」
俺は、そう言うと背を向けて自分のデスクへ向かった。
この後に、営業の牧野敬太は、俺と美桜の関係をあの友達に聞く事になる事は、想定の範囲内だ。
そして、この時俺は気付いていた。
何の根拠もない“カン”だがこの男、きっと美桜に気がある。
たとえそうだとしても、俺は美桜をもう二度と手放す訳にはいかない。
もう二度と…
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