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「遅い!」 「う…ごめん」 イクに怒られながらも、考えるのは和樹のこと。 和樹の行動が、表情の意味が分からなくって。 考えて、考えて……。 そしたら 「うるさい」 「い゛たっ」 イクに頭を叩かれた。 「なにすんのさ!」 「うーうー唸ってるからだろ。少し口、閉じてろ」 「え、声出てた?」 「無自覚か!!」 「……スミマセン」 そう驚かれると恥ずかしい。 そんなにうるさかったのかな? 口を両手で抑え、俯いていると、頭にポンっと重みがかかった。
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