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「はぁっ!?」
休み時間。
そう、声を上げた私はクラス中の視線を一気に浴びた。
気まずさに肩をすくめるけれど、不満は不満だ。
なにがって?
それは……
「頼む夏海!!」
「なんで私がデートなんかしなきゃいけないのさっ」
グッと目の前のヤツを睨み上げると、困った顔をするイク。
「…だから、今説明しただろ?」
「いーや!納得いかないっ。」
ふんっと顔を背けると、イクのない眉がさらに垂れた。
そりゃそうでしょ。
なにが『彼女のフリをして欲しい』よ。
「女、1人を綺麗にフれないなんて…見損なった!」
「いや、だからなぁ……」
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