1章

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「あ、はあ」 彼のあまりの変わり様に、ついていけないんですけど。 「じゃ、オレらは下で待ってるから」 お父さんたちが、部屋を出て行く。 閉まったドアに寄り掛かり、晃さんがため息を吐く。 「はぁーっ。 ではお嬢様、こちらの服にお着替えください」 差し出されたピンクのワンピースドレス。しかしこれ、外出用の気がする。 「どこかに出かけるんですか?」 「はい。今夜、パーティーがあります」 パ・・・パーティー?!パーティーって。あのいかにもお嬢様やお坊ちゃまが着飾ってる、堅苦しいやつ? めんどくさそー・・・。 そんな私を見て、晃さんも苦笑い。 「まあ、致し方ありません。何しろ、‘お嬢様‘ですので」 まだ完全には納得してないけどね。
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