1章

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おかしい。まだ両親が来る時間じゃないのに。 何かの勧誘かな? そう思って扉を開ければ、 「おはようございます。お迎えに上がりました、お嬢様」 見知らぬ男性が立っていた。 スーツをピシッと着て、かしこまる人。年は、かなり若そう。 …っていうか、今お嬢様って言った? それって、私?だよね? 「えっと……」 どうすれば良いの? 何かの冗談?って言うべきか、 いや、普通にどちら様? それとも、ドッキリですか? 取り敢えずなんてツッコムか考えてたら。 男性は私に車を指し示す。 「別荘までお連れするように、とのことです。 時間ですので、お迎えに」
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