1章

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ないのかいっ! って、考えバレてた?! 「お嬢さまは顔に出やすいタイプのようでございますね」 ・・・なるほど。って、納得してる場合じゃなくてっ! 「何でよ?私の問題でしょ」 「詳しくは旦那様ご夫妻にお聞きください」 責任逃れかっ? 睨んでみても、 「バックミラー越しでは、恐くありませんよ」 ・・・ニッコリ微笑まれてしまった。 「白鳥さん、おいくつですか?」 「今年25ですが」 不思議そうに首をやや傾げる彼。 どうりで敵わないはずだ。9歳も年上の大人に、私ごときが抗ったって無駄。 「意外と大人なんですね」 嫌味をこめて呟く。 「心は少年のままですよ?」 ・・・やっぱり無駄だった・・・。
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