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ふっと短く息を吐き、まとめた変態たちに初めて声をかけた。
「……お前ら、名前は」
「く……はっ!
教えるわけねー」
…ピロリロリッ
「なっ……!?」
――俺だって素直に言うこと聞くとは思ってねーよ?
だからこうするのさ。
その変態たちの言葉を遮って鳴った場違いなメロディは、俺の携帯のシャッター音だ。
「……教えないなら、バラす」
無表情で見下ろすと、彼らは慌てて自らの名前を暴露した。
はぁ……二年生かよ、情けねー。
聞いた名前を携帯に素早くメモしたら、もはや変態どもは放置。
何か言ってる?
気のせいだろうさ。
あ、あとせっかく教えてもらったんだからバラさなきゃ損でしょ。
そして、俺は襲われた男の子のもとへ向かった。
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