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そう。
俺と零は腐男子だ。
きっかけについては、今は割愛するからまたの機会にでも。
とにかく腐男子で楽しいことが大好きな俺たちだったから、慧華学園はとても魅力的な受験校だった。
だって男子校だぜ?
王道展開を望めなくったって恋愛や絡みはあるだろ?
だから俺たちは、
腐腐腐な気持ちを糧にして、お互いに少し高い入学金や志望条件をクリアして、めったにしなかった勉強もし、晴れて合格通知をもらった次第だ。
入学してからはどうするか等は、俺たちが楽しめるようにという目的のもと、すでに念入りに策を練ってある。
当然だろ?
神様を信じていない以上、一度きりの人生なんだから楽しまなきゃ……な。
……というわけだったんだが、どうやら俺らが行く予定の慧華学園の理事長に、俺の父さんが就任するらしいんだ。
まったく、腐男子受けルートとか作る気かよって思ったり。
思わず期待の溜息が出ちゃうね。
是非とも俺じゃなく零の総受けルートを確立していってほしいものだ……(黒笑)
――はい、そんでやっと冒頭の爆弾発言の爆発具合を理解できるわけだ。
オッケーかな?
さてさて、どんな学校生活になるのやら……楽しませてよ、慧華学園――。
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