-開幕合図の章-

4/4
2919人が本棚に入れています
本棚に追加
/109ページ
そう。 俺と零は腐男子だ。 きっかけについては、今は割愛するからまたの機会にでも。 とにかく腐男子で楽しいことが大好きな俺たちだったから、慧華学園はとても魅力的な受験校だった。 だって男子校だぜ? 王道展開を望めなくったって恋愛や絡みはあるだろ? だから俺たちは、 腐腐腐な気持ちを糧にして、お互いに少し高い入学金や志望条件をクリアして、めったにしなかった勉強もし、晴れて合格通知をもらった次第だ。 入学してからはどうするか等は、俺たちが楽しめるようにという目的のもと、すでに念入りに策を練ってある。 当然だろ? 神様を信じていない以上、一度きりの人生なんだから楽しまなきゃ……な。 ……というわけだったんだが、どうやら俺らが行く予定の慧華学園の理事長に、俺の父さんが就任するらしいんだ。 まったく、腐男子受けルートとか作る気かよって思ったり。 思わず期待の溜息が出ちゃうね。 是非とも俺じゃなく零の総受けルートを確立していってほしいものだ……(黒笑) ――はい、そんでやっと冒頭の爆弾発言の爆発具合を理解できるわけだ。 オッケーかな? さてさて、どんな学校生活になるのやら……楽しませてよ、慧華学園――。 .
/109ページ

最初のコメントを投稿しよう!