-経過報告の章-

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で、そのあとすぐに 「ぜひお願いします」 と全員に言われたので、たまに作ってやることにした。 もちろん、材料費は個人持ちだけどね。 そんな食堂でも日が経つにつれて同学年の姿を見かけるようになっていった。 だが、食堂のおばちゃんやおじちゃんから聞いた情報によると、生徒会は普段あまり来ないらしい。 それを聞いた零は残念そうな顔をしていたと思う。 …メール越しだったけど。 え、生徒会? 俺的には見かけたら遠慮なく萌の対象にするが、会わないならそれはそれで好都合。 さて、教室に戻った俺たちは眠い時間帯を委員会決めに費やした。 結果、健人は保健委員で、爽太は体育委員、狼雅は環境美化委員、そして俺は文化祭実行委員になった。 なんでって、なんとなく決まってしまったんだからしょうがない。 「ろーがが環境美化だってさ……く、ははっ! いてっ!」 「……笑うんじゃねーよ……ただ楽そうだから選んだだけだ」 「だからって殴ることないじゃんかぁ」 そんな微笑ましい会話を背後に聞きつつ、俺は誰よりも今、構いたい相手に声をかけた。 「……おめでとう、学級委員長」 「……委員長などではない、まだただの学級委員だ!」 「ああ……どっちにしろ、おめでとう」 見事に責任ある立場を任された国分深海くんへ、エールの気持ちを込めて肩を叩いてあげた。 「くっ…不可抗力だー!」 余談だが、深海学級委員の叫びは隣のクラスまで聞こえていたらしい。 .
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