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近場の木の陰に隠れて、俺は思わず溜息をついた。
(絡みは見たいがな、強姦は人としてやっちゃだめだろ……!)
小柄な人影と、複数のガタイの良い人影が見えたんだから、めんどくさいが俺のやることは一つ。
隙を見て、俺は足音を消して近づき、一番後ろにいた奴に左足で回し蹴りを放つ。
「グヘォッ!?」
勢いよく吹っ飛んだ。…次!
仲間の奇声に振り返った奴らを、一人には反動を生かして後ろ回し蹴りを、襲いかかってきた二人の拳をかわしてアッパーと鳩尾への攻撃で倒す。
最後に小柄な人影に覆い被さっていた変態を強烈なローキックで地に伏せた。
ぽかんとしている小柄な彼に、予備として持ってきたカーディガンを投げ渡し、再度男たちの相手に回る。
そうして、俺は素早くこれまたバッグの中からビニールの紐を取り出して、未だ呻いている変態どもを後ろ手で縛り上げた。
この間、たったの数分もかかっていない。
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