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突如横から女の声が飛び出す。
俺はかなり焦り「うわあっ!」と声が裏返るほど驚いた。
「これは驚かせて失礼した、この家の新しい入居者と言ったところかな?」
女は学校の制服を着ていた。歳は俺と同じぐらいだろう。
「まあ、はい。あなたは?」
「私はただのご近所さんだよ。引っ越し蕎麦を期待しているよ。」
「その風習って未だに続いてるんですか?」
「君高校生だろ?私もだ。」
「はい?」
「敬語を使うなと暗に告げている。」
「あぁ、すみ・・ごめん。」
「タメ口は好かないがな。」
「それは理不尽だろっ!!」
おっと、思わず素が出てしまった。
「大声だしてすみません。ちょっと熱くなってしまって。」
「別に気にしてないよ。からかったのは私だからな。ところで・・・」
「・・・?」
「君は恋人はいるかい?」
「唐突すぎるだろ・・・。」
「どうなんだい?」
「彼女なんてできた試しがありません。」
「そうか。じゃあ・・・」
「私と付き合ってください。」
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