第2章、平凡な日常

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 刀はシュウジの手から離れた勢いを残したまま床に転がった。 「大丈夫か⁉」 「あぁ…大丈夫。」 シュウジは手を押さえているものの、特にケガもしてなかった。 「いったい何だったんだ?」 「もしかして、これが特別な理由?ケンしか持てないとか?」 「さぁ?じいちゃんは持てたけど…よくわからないな…」  正直、かなり不安になっていた。俺はもしかしてとんでもない物を使っているんじゃないのかと… 俺の不安を感じたのかシュウジが 「大丈夫さ!俺もケガしなかったし、ケンは普通に使えるんだからさ。」 「そ、そうか……悪いな、迷惑かけて…」  さっきの騒ぎでクラスメイトもこちらを気にしている。 「いいさ。おっと、そろそろ授業が始まるな、それじゃまたあとで。」 シュウジが席に戻ると同時に先生が教室に入って来た。
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