あの日も雪が降っていた
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「そろそろ教室に帰ろっか」 美奈が手をさしのべてくれる。 うん、と私はうなずいた。とびっきりの笑顔で。 手を繋いで歩く私たちは、恥ずかしいのかもしれない。けれどその時の私たちはそれで心が繋がっていた。 教室の近くに来たとき、いつもと違う雰囲気を感じた。美奈も察したらしい、私をみるとはやくいこう、と言った。 私たちは不安いっぱいのまま、教室へと走った。
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