あの日も雪が降っていた

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「でもね、恋愛は大事だと思うの。あたし、恥ずかしいけど柊くんに言われるまで気づかなかった。親友の大切さ、なんて」 美奈の大きな瞳から透明の輝く珠が落ちる。 私は自分の心に手を当てた。 私はどうなのだろう。 美奈が柊くんに告白したとき、美奈のこと親友としてなんて、見てなかった。 あんなに大事な親友を、敵と見てたのだ。 気づかぬ間に私も泣いていた。
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