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そろそろ寝ないと…明日の仕事のことを思い今日は寝ることにした。
明日こそは手紙が届いてるといいな…なんて思いながら…。
その夜。
私は夢を見ました…
そう、彼が屋敷のドアを開けて帰る姿を見る夢を。
私は走って近づく…でも、彼は私に見向きもしない。
ただ、私が見たのは、彼がいつもはしない顔で泣いている顔。
どうかしたんですか?何があったんですか?…そう聞いても聞こえていない。
どうか…泣かないでください。
貴方は一人じゃないんですよ…だって、私が居るじゃないですか。
聞こえていなくてもいい…私は見えなくてもここに居るんですから。
私は彼の隣に座ってそう思い続けた…
彼は急にこう言いだした『すまない…』
すると急に私の周りから暗くなり、暗闇が彼を包み込んでいく…
行かないで!私を一人にしないでください…何があったのか、教えてくださ…
そう言いかけた時には、いつも見る使用人室。
仕事の時間にはまだ早いけど…あの夢が本当なら、ドアの前を掃除していれば帰ってくるはず。
私はそれを信じてみることにした。
さっそくベッドから起き上がり、使用人着に着替えて髪を整え部屋を出る。
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