慟哭する矛盾思考

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突如として彼から決別を告げられた私は困惑する と、同時に遂にこの時が、という思いが私の中を駆け巡った そう、実のところ今迄に何度も何度も私は思っていたのだ、それこそぼんやりとずっとこのままでいられたならという甘い理想とは裏腹にきっといつかは離れてしまうだろう、と すとん、と腑に落ちる別離の言葉は私を冷静に激情させ、感情的にさせる わかっている、判っている、とうに理解っているのだ君の思惑などは 叫ぶ理性、冷静な本能 (嗚呼、この感情の儘に君を)
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