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「なんだこのメッセージ?神の代弁者?人生が変わるチャンス?」
差出人の欄を見てみると、愛澤典弘と書いてある。
「愛澤?誰だろう?――まあ暇だし、かなり怪しいけどメッセージを返すぐらいならいいかな」
僕は全く信じていなかったが、メッセージを送ったらどんな返事が来るのか、それに興味が湧いたから愛澤という男にメッセージの返信をした。
3日が経ち、僕はメッセージの事など忘れて、いつも通りの生活を繰り返していた。
その日は頭が痒くなってきたので何日かぶりに風呂に入った。
そして湯舟に浸かっている時にそれは起こった。
《七崎耕平。聞こえますか?》
「な、なんだぁ!?痛っ!!」
僕は驚きのあまり、勢いよく湯舟から出て足を滑らせてしまった。
《私は神……》
《愛澤典弘を使い、あなたに連絡をさせました》
《あなたは選ばれたのです》
《私を受け入れなさい。そうすればあなたは幸せになれるでしょう》
《私は神。あなたを導きます》
「な、なんだ!?今、家には誰もいないはずだよな!?」
この時、僕の家には誰もいなかった。両親は共に仕事に出ていた。
僕はすぐに風呂を出て家の中を確認したが、家には誰もいないし、誰かが侵入した形跡もなかった。
「じゃあ今のは何?」
え……まさかの本物!?
さっきの声……愛澤典弘って言ってたよな!?
「あの人に連絡を取ってみよう……!」
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