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翔が救心教会から人員を引っ張る事に成功してから2週間後。
とある遊園地。
そこに翔の姿があった。
「ねー、私あれ乗りたい!」
「ああ、いいよ」
最初は頻繁だった美菜からの連絡が突然来なくなり、どうしているのか気になって翔から連絡し、流れで遊園地に行く事になったのだ。
他人に無関心な翔が目的も無く、自分から誰かを誘い出す事なんて初めての事。
最初は何とも思っていない相手でも頻繁に来ていた連絡が突然途絶えると、相手のことを意識してしまうものだ。
「翔、今日は誘ってくれてありがとね!遊園地なんて久しぶりだから、すっごく楽しい!」
満面の笑みを浮かべながら美菜は言う。
「そう言ってもらえると嬉しいよ。美菜には色々と協力してもらったからそのお礼もしたかったから」
「それにしても、翔が絶叫系の乗り物が苦手なのは意外!」
「自分でも知らなかったよ。実は遊園地に来るのは初めてなんだ」
「えー!そうなの!?」
「そんなに驚く事かな?」
「うんうん。珍しいと思う!ふふふ」
「ん?何が可笑しいの?」
「翔の初めての経験に付き合えて嬉しいなって思ってさ」
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