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翔が好田流奈を奴隷にした日から2ヶ月が経過した。
季節は移り、桜の木々も青々とした葉をつけて夏の気配がすぐそこまで来ていると感じさせる季節になった。
神信会の運営は順調で、その大半を愛澤を中心とした幹部達に任せている。
愛澤達の地道な勧誘活動のおかげで少しずつ規模を拡大し、会員数は200人ほどになっている。
翔自身は月に2度ある定期集会に参加して神のお告げを聞かせて信者達の信仰をより強くする事ぐらいしかしていなかった。
神信会の主な運営経費は会員達が納める会費と雑収入でまかなわれている。
会費の月総額はおよそ600万円。その他に七崎が作った神書という神のありがたい言葉が書かれた書物を会員達に購読させたりして、毎月約200万円の収入がある。
それらの資金は全て好田が管理し、幹部人件費として約200万円、運営費として約400万円、残額が“神への感謝金”として支出されている。
もちろん“神への感謝金”とは翔の手元に渡る金の事だ。
このような仕組みで、翔は毎月200万円程度の収入を得ている。
しかし、金欲も性欲も満たされているはずなのだが、翔は何か物足りなさを感じていた。
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