8008人が本棚に入れています
本棚に追加
話はまとまり、カジノが行われている部屋から従業員が連れてこられた。
そして賭けババ抜きが始まる。
カードをシャッフルして配るのは熊野。翔はカードを配る熊野の手元を注意深く観察する。
【どうやら不正はしてなさそうだ。2人ババ抜きは最初にジョーカーを持ったら若干不利だが、俺の考え通りに事を運べばジョーカーが来ても確実に勝つことはできる……が、1戦目はできれば作戦を実行したくない。ジョーカーが来なければいいが……】
熊野がカードを配り終えると翔はすぐさま目線を落とし配られたカードをチェックする。
運良く翔が配られたカードの中にはジョーカーが無かった。
【よし、ジョーカーは無い。ラッキーだ】
「おっと、言い忘れてたが先攻はジョーカーが配られた方からだ」
熊野は見るからにわざとらしい、とぼけ顔で言い放つ。
【熊野の奴……従業員の方にジョーカーが配られたから先攻にしたんじゃないだろうな?まぁ先攻だろうが後攻だろうが作戦には影響無いが】
最初のコメントを投稿しよう!