賭けトランプ

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話はまとまり、カジノが行われている部屋から従業員が連れてこられた。 そして賭けババ抜きが始まる。 カードをシャッフルして配るのは熊野。翔はカードを配る熊野の手元を注意深く観察する。 【どうやら不正はしてなさそうだ。2人ババ抜きは最初にジョーカーを持ったら若干不利だが、俺の考え通りに事を運べばジョーカーが来ても確実に勝つことはできる……が、1戦目はできれば作戦を実行したくない。ジョーカーが来なければいいが……】 熊野がカードを配り終えると翔はすぐさま目線を落とし配られたカードをチェックする。 運良く翔が配られたカードの中にはジョーカーが無かった。 【よし、ジョーカーは無い。ラッキーだ】 「おっと、言い忘れてたが先攻はジョーカーが配られた方からだ」 熊野は見るからにわざとらしい、とぼけ顔で言い放つ。 【熊野の奴……従業員の方にジョーカーが配られたから先攻にしたんじゃないだろうな?まぁ先攻だろうが後攻だろうが作戦には影響無いが】
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