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【相手の癖を利用すればジョーカーを引かせる確率を上げる事はできる。まだ２回戦だから確実とは言えないが相手の癖が何となく見えてきた】
【まずこの２回のババ抜きで両方とも相手は自分の手札は右手で持ち、左手でカードを引いていた。そしてカードを引く際、俺から見て手札の右側の方を引く事が多かった。相手から見れば左側、つまりカードを引く手と同じ側のカードを引く確率が高い。付け加えるなら左は左でも１番端を引く事は無かった】
【相手から見て左から２番目か３番目。この辺にジョーカーを配置するのがベストだろう】
相手の癖を読み取り、翔は相手から見て左から２番目の位置にジョーカーを配置した。
【おっと考え込んで思念を送るのを忘れてたな。ここは無難に――】
《頼むっ！！ジョーカーを引いてくれ！！》
そして従業員が翔のカードに手を伸ばす。従業員が引いたのは彼から見て左から３番目のカードであった。
【くそっ、おしい……。だが思った通り、相手が癖を持っている可能性は高い】
翔が引き終わり、枚数は翔４枚、従業員３枚になる。
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