賭けトランプ

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「そこに偶然俺がメールしたって事ですか?」 「ああ、そうだ。あんたがメールしてきたのは偶然だ。つーか、あんた超能力なんか信じてなさそうなのに何でメールしてきたんだ?」 突然、痛い質問をされた翔は少し戸惑う。 「えっと……それは……ただの遊び心ですよ」 「そうか」 【一瞬焦った……。納得してくれたみたいだな……】 その後、熊野は今回の一連の流れを身振り手振りをつけてわかりやすく話した。 翔が超能力者掲示板を見て熊野にメールを送る。 オカルト商品を売り付けるカモだと思った熊野は翌日翔にメールを返信。 この時点では熊野の目的はオカルト商品を売り付ける事。 しかしその少し前に偶然翔が熊野のホームページにアクセス。 熊野がアクセス履歴のハッキング依頼をすると、メールを返信した人物と同じだと判明。 オカルト商品を売り付けるよりも、カジノに招待した方が儲けが出ると判断して待ち合わせ当日の今日になって急遽、オカルト商品の売り付けからカジノ招待に切り替えた。 このような感じの事を長々と説明した。 「まぁ、こんな感じだ」 「そういう事でしたか。これで疑問は晴れました」
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