賭けトランプ

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「はぁ……、今日は壮絶な1日だったな」 自宅に着いた事で安心したのか、玄関で独り言をぼやく。 「とにかく疲れた……。風呂に入って早めに寝るか」 着ていたジャケットを脱ごうとした時に翔はポケットの厚みに気付く。 【あ……そうだ。金持って帰ってきたんだった。48万か……。俺にとってはかなりの大金だ。1日でこれだけの金が入ったらバイトなんてするのが馬鹿らしく――】 「あー……、完全に忘れてた」 翔は思い出した。 この2日間、バイトを無断欠勤した事を。能力の事で頭がいっぱいになり、バイトの事などこれっぽっちも考えていなかった。 【まぁいいや。もうバイトどころじゃないよな。働かなくても、頭を使えばこの能力で金は稼げそうだし】 翔は早々にバイトを辞める事を決めた。そして風呂に入ってから簡単に食事を済ませ、22時頃には眠りについた。
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