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「美菜って毎日色々な客と話してるだろ?」
「うん。毎日10人以上と話してるかも」
「その客の中に重い悩みを抱えてる人とかいない?もしくは客の家族の悩みでもいいんだけど。親がリストラされたとか息子がニートとか。そういう話を聞いたこと無い?」
「結構あるよ!殆どのお客さんは愚痴を言う為に来たりしてるからね。そういえば1週間くらい前にもリストラされたから店に来るのはこれが最後って言ってたお客さんがいたよ!でもどうして?」
【理由は適当に】
「俺の知り合いに心療内科医を目指してる奴がいて、そいつが経験を積みたいからってカウンセリングの相手を探してるんだ」
「そっかそっか!うんうん、それなら協力するよ!」
リストラされた客と連絡を取ってもらう事を美菜に頼んで電話を切った。
翔は自分は自分で出来ることをし始める。
パソコンの電源を入れ、ソーシャルネットワークサイトmaxiにログインする。
【maxiには様々な人間がいる。中には俺が探しているような人間もいるだろう。そいつが顔写真なんかを載せていれば完璧だ】
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