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少年は走る・・・・・・・誰よりも早く走れと自分に言い聞かせながら・・・・・
周りにあるものは・・・見えるものは焼け焦げた建物や木々、乾いた大地、空は真っ赤に染まっている。
異常・・・・・・さっきまで普通に主婦達が何でもない話をしてた。おじさん達は散歩や公園でのんびりと空を眺めていた。
ありきたりな日常・・・・・平和な一時だった・・・・・・そうだったのだ。
一瞬、刹那いつもの平和な日常は地獄に変わった。
・・・なにがなんだかわからない・・・・・・
少年は混乱していた。発狂しそうになる・・・自分も死のうとおもう・・・・しかし死なないのはある人物を追うことでなんとかとめることができていたから。
・・・・・・・魔王・・・・・・・・・・・
全てを支配できる階級名
ありとあらゆる力をもつ階級名
闘いに勝った者だけが得られる階級名。
少年はそんなことを考え目の前の女を見据えた
「・・・・魔王!!!・・・」
力の限り少年は叫び魔王と呼ばれた女の前に立つ
「あら?あの魔術で死なない人間がいるとはね・・・・しかもこんな坊やが・・・・・フフフ♪」
女はクスクスと不気味な笑い声をあげなら少年の瞳をずっとみていた。
少年は恐怖で叫びながら逃げたかった・・・・逃げなかったのは心の奥底から聞こえる声
・・・・・・サァヤツヲタオセ。オマエノチカラヲシメセ。ワレトオマエハヒトツ・・・・・・・さぁ戦おう・・・・・・・・
最後の心の奥底の声を聞き、少年は笑いながら女を見据える。しかし目は笑っていない・・まるで獣のようなそれでいて
・・・・・・・・・・・悪魔の王のような冷徹で残酷で悲しい悲しい瞳をして・・・・・・・・・・・・・・・・
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