最弱少年の能力と仲間一人目

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 「落ちこぼれってのはわかってんだがなぁ・・・」  食事を終えた平輔は玄関を閉め学校へ向かった。その途中、信号待ちの平輔はビルに取り付けられた大きなスクリーンに“ようこそ大和へ”とかかれたテロップに目を向けた。  「魔神を崇め魔王が統治する国か・・・・・」  信号が変わり平輔は視線をもとに戻し軽く走った。  大和[やまと]とはこの国の名前だ。俺の住む街は霧島[きりしま]という町で人口は35万人程度の町で盛んなのは電子機器と魔武具[まぶぐ]いわば工業系列が連なる商業街である。  電子機器とは携帯電話やパソコンなどのことをいう。そして魔武具とは・・・・おっとそれを説明するには魔術関連から話をしなければならない。 まず魔術とは人が生まれた頃から持つ魔力と呼ばれる力を使い自然現象例えば手からいきなり炎がでたり水が凍ったりすることを指す。こちらでは魔力と呼ぶが他の国では天力[てんりょく]や覇力[はりょく]とそれぞれの国を支配する“神”の呼び方で呼ばれている。統一での呼び名は“真力[しんりょく]”とよばれるが自国の呼び方を使う方が一般的である。  魔武具とは名の通り自身の魔力を武具に流し戦いに特化させる武器や防具のことである。
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