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廊下で平輔とすれ違う学生の半数が平輔を奇異の目で見つつ小馬鹿にしたように笑っていた。
平輔はそんな学生に目もくれず自分の教室にはいっていった。
「おっす!!今日もだるいな!!!さぼるか?」
朝から軽快に声をかけてきたのはボサボサヘアーにだるそうな表情をした平輔の小学校以来の親友三河亮(みかわとおる)通称リョウである。
「朝の開口一番がさぼるか?かよ。さぼらないから」
平輔は呆れた様子で亮の前を通り過ぎ自分の席に座った。
「だってよ~おれらDクラスってだけで落ちこぼれ呼ばわりじゃんか?そりゃSクラスやAクラスレベルのやつらにはかてないとはいえ後のクラスとは大差ないと思うんだがなぁ~。お前だって学園一落ちこぼれいわれてるが人間性や勉強とか悪くのにさ。」
亮は顎に手を置き現状が不満だとブツブツと愚痴をいっている。
「そんなこといったってしかたないだろ?入学式前日の検査で振り分けられたんだからさ。」
平輔はそんな亮を見ながらやれやれというような表情で呆れていた。
(まぁ能力別に分けられるのが全く不満じゃないといえば嘘になるがな)
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