‐ライブラ‐

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絢は、昴の首筋に顔を埋めた。 『絢君!!…ぁッ…だ…ダメッ!!』 絢の腕の中で、暴れる昴から体を離した。 『ごめん…泣かないで…』 昴の瞳には、涙が浮かんでいた。 『怖い思いをさせたね。ごめん…』 絢は、昴の部屋を出て行った。 『絢…君…』 …― 昴は、レコスタに下りて行った。 昴は、大好きなバッハのG線上のアリアをかけた。 壁にもたれ掛かりながら、音楽に耳を傾けて瞳を閉じた。 そこに、流星がやって来て、昴の姿に気がついて昴に近付いた。
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