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「これから実戦を兼ねた対人戦を行う。魔法は使用禁止、固有武器を使う。なお、対戦はこの武道館内の特殊フィールドでのみ。フィールドは怪我はしないが、ダメージはフィールド内でのみ発生する。敗北条件はフィールド外にでる、または気絶、ギブアップの宣言。」
どうやら試合中は選手の情報が公開されるらしい。
「そこまでっ!次、ウェルとケイでろ!」
「君がウェルか…正直がっかりだ。南のNo.2だとは…魔力量がたったの6万」
魔力とは、その人の魔力の最大保持量のことだ。平均は5万ぐらいである。
「別に今は魔法対決じゃない…。関係ない…。」
「ふん。魔力量が多いよほど強いことを教えてやるっ!」
「だまれ…!」
そのセリフで2人は魔法衣を纏い一斉に動いた。相手は長剣だった。
魔法衣は固有武器を出した時にでる衣である。基本が幾何学模様の服で、個人によって形、見た目が変わる。憑依獣がいる場合、憑依獣を型どった形になる。
魔法衣も、固有武器も戦うほど強くなっていく。
「なかなかやるなぁ。東のNo.3のこの俺にここまでとは。」
肩で荒く息をしている。
「まさかこれで全力…?」
「へっ!?」膝へ薙ぎ払いをケイはギリギリ弾く、しかし、ウェルは崩れた体勢から腹へのキック。さらに激しく、剣で叩く。
ケイは予想外の攻撃をくらい伸びている。
「呆気ない。ふう。」
残りの3つのフィールドではフロウ、ペガの試合が終わっていた。
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