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10班全員の試合が終わったが、他の試合が残っているらしく、10班は暇である。
「メルティさん、隣いいですか?」
「ん?いいよ。あと、メルでいいよ。」
…もふもふ
「…なんでしっぽ触るんですか?まぁいいです。ちょっと質問いいですか?」
「いいよ。」
「まず、憑依獣についていいですか?」
「簡単にしか解らないげどね。憑依獣は実体がないの。そもそも、住んでる世界が違うからね。彼らは本来、幻獣界【ファンティムア】の住人。本来は人も獣もお互いに干渉できない。けど、彼らは、何らかの手段で、コンタクトすることがあるのよ。それが『魔獣石』だいたいは宝石なんかに、在るわ。そこで自分の宿主と成るべき人を待っているわね。」
「へー。詳しいですね。」
「詳しくは無いわ。」
「ちなみに、宿主に成るとどうなるんですか?」
「えーと、身体能力、魔力の上昇。あと、契約魔法が使えるかしらね。」
「えー!それはすごいですね!!…?、契約魔法って何ですか?」
「憑依獣が宿ると、契約することになるんだよ。通常は大気のマナと、自分の魔力で魔法を発動するんだけど、契約魔法は憑依獣から直接力をもらって発動するんだよ。まぁ私は封印してるから意味無いんだけどね。」
「その魔法みてみたいな。」
「まぁ、機会があったらね。」
「こ、怖くないんですか?氷狼<フェンリル>のこと…」
「怖いよ。だから封印してる…」
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