第0章 ―世界―

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――鋭く、耳に響く音が広い訓練所から聞こえていた。 「朝から訓練かい?たいへんだね~。ジンくん逹は」 「まぁ、訓練は朝の日課だからな」 ジンと呼ばれた肩ぐらいの黒髪で黒に近い紫の瞳をもった少年が答えた。 何となく幼さが残るがそれなりの美形である。 「へーよくまぁジンは毎日飽きずフュートの相手をできるわね~」 まのぬけた感じで話す、炎の様な目と、真っ赤な髪のポニーテールが印象的な少女フロウ。きれいと言うより、可愛いが似合うイメージだ。 3人の中で一番大きいフュート。白髪と対象的な漆黒の瞳が特徴。少々野蛮な感じがする。 「まあ、今日は卒業式しかないしな。そうゆうフロウはどうしたんだ?」 「えっ、僕~?僕はねぇ~メルを探しに来たんだ~」 一方 暗い森の中 「はぁはぁはぁ」
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