第0章 ―世界―

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人間ばなれしたスピードで走る、銀髪銀眼で、腰までのストレートヘアの少女がいた。 森に注ぐ僅かな朝日を受けて、なびく銀髪は輝いていた。 速すぎて、他の人が見ればシルエットにしか見えないであろう。 「もうっ!鬱陶しい!」 少々イラつきを見せながら素早く木枝を拾う。それを剣のように構えた。 (敵は鳥。たぶん、こっちに突進してくる。すれ違い様に頭蓋を割ってやる!) 少女の読みどうりに鳥がくる。くちばしに気を付けながら、鳥に攻撃してゆく。 気色悪い音をしながら鳥は落ちた。
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