35人が本棚に入れています
本棚に追加
くだらない話をし続け
気づくと日が暮れ始めていた
カラスが鳴いている
それまでずっと騒いでた俺らに少し沈黙の時間ができた
もう帰ろうか?
そう言おうかと思った時
「これでかなたんともお別れかぁ~」
しんみりと翔が呟いた
翔が呟くことによって改めて俺は転校するんだということを思い知った
真人「俺らSB4もSB3になっちまうのか」
真人が言ってるSB4というのは西城バスケ部4人組の略だ
俺らは学校でそう呼ばれていた
今まで市大会も1回戦負けという弱小だった西城バスケ部は俺、翔、真人、工藤が入ることによって去年県大会まで行ったようなもんだ
1年生にしてレギュラー
部員は20人近くいるが、西城バスケ部としてより認識されてる俺らは、いつしかそう呼ばれるようになった
翔「お前の代わり、新入生におるかな~」
俺「いねぇだろ」
工藤「うわ即答」
真人「でも翔いなくなったらやばいのは事実」
翔「ダンク出来るのかなたんと真人とだけやもんな」
工藤「かけるん!俺たちにはジャンプシュートがあるではないか」
翔「ジャンプシュートは皆できるやろ。つかかけるんて何やねん!」
工藤「翔がかなたんって言ってっからそれのまね」
翔「はぁ・・・」
翔が呆れたようにため息
最初のコメントを投稿しよう!