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もし私がもっと甘えて彼に頼っていたのなら
彼は私を必要としてくれただろうか・・・
今さら後悔している。
私はなんて馬鹿な女なんだろう。
近くに居すぎて分からなかったのか・・・
彼は私の安らぎの場所であったことを
今さら彼に何て言っても変わらないだろう。
きっと出逢いたくなかったと思っているだろう。
私はただ彼の足枷になりたくなかっただけ・・・
彼の未来が見えた時から
私は自分に誓った。
彼から別れを告げられたら、ただ何も言わず受け入れようと。
それまでは側にいるって決めたんだ。
側にいたかった。
別れが予想以上に辛くて
私の胸にポッカリ穴が空いたようで
あの日から私は何も考えられない。
誰の心も感じなくなってしまった。
別れを覚悟していても
心のどこかでは願っていた。
彼は別れなど言わないと・・・
あの頃の私はそう自負していたのかもしれない。
今もし願いが叶うなら
彼の笑顔がみたい。
私が好きだった優しい笑顔。
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