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「………うん」
一呼吸置いて、朱音が思い付いたように声を上げた。
いや、てか何か朱音さんの目が据わって来ているんですが。
「………一緒に寝る?」
と普段の様子とかとはかけ離れた静かな声とお淑やかな様子の朱音であった。
いやはや、どうなんでしょう皆さん。目の前にはすげぇ可愛い女の子が。しかも、なんだかんだでキスまでされて今は本気がどうかは知らないが一緒に寝ようと誘われている。
これは、男として行くしかないんじゃないのかい?
「…………くっ」
でも待て、ここで荒ぶる本能のままに行ったらオレは……。
「ねぇ?どうするの耿介?」
止めてっ!!ここぞとばかりそんな色っぽい声をだすのは止めて!!
と人生で二度とないであろうくだらない葛藤を展開していると、不意に部屋のドアが開いた。
「……お兄ちゃん………?」
あ……オレ終わった……。
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