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「今回の定例会の話題ってなんになるんだっけ?部活予算案?」 「それはまだでしょう?文化祭費用の割り振りの話が先です」 「あー、そっか。そっちが先か。うちのクラス何やる気なんだろうね」 「さあ?どうせまた妙な意見が飛び交うことになるんでしょうね」 「めんどくせ」 「そんなこと言いながら変なことにならないよう誘導していくのが貴方でしょう?」 「よく分かってんね」 「何年付き合ってると思ってるんですか」 彼との付き合いは、かれこれ十年以上の付き合いになる。 お互い同じ施設で育ったということもあって、気心知れた相手ともいえる。 それに、ほんのり色めいた関係でもあったわけだし。 結果的に、近すぎたことが原因でうまくいかなかったことの方が、多かったかもしれないけど。 お互いのことが見えすぎて、あまり見なくていいものまで見てしまい、ずるずると少しずつずれて、結果うまくいくことはなかった。 うん、今ちょっと自覚しました。 僕恋愛苦手ですね。 好きだから知りたい、好きだから近くに居たいと願ってしまうのが摂理。 でも、僕たちの関係において、それは邪魔でしかなかった。 お互いを知れば知るほど、近付けば近付くほどずれていく。 だから、同じ歩みで進むことはできなかった。
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