黄巾の乱

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「よう元譲」 「孟徳、お前また…」 曹操の容姿は美しく、気品がある。男らしくあり、女性のようなしなやかさをもち人当たりもいい。曹操の横には美しい女人が何人も侍らせていた。 「お前は一体何を企んでいる?さっぱり分からん」 「まあまあ焦るな元譲」 「焦るなだと…?いいか?他は黄巾討伐に兵をかき集めてい…「わかっている、だが、待て」 曹操の言葉にカチンときた夏侯惇、怒鳴り声を上げ現状を告げる、が曹操は顔色を変えず諫める。 「何を待ってるのだ、孟徳」 「然るべき時さ」 悠長なことを、と夏侯惇、彼は顔に出やすい。 「急いてはなんにもならんよ、元譲何事も好機の時にしてこそさ」 にしし、と笑みを浮かべた曹操。正直食えない男である。夏侯惇はぐ、と口を紡ぐと勝手にしろと言わんばかりに天幕をでた。 「分からん、全く分からん」
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