8人が本棚に入れています
本棚に追加
「よう元譲」
「孟徳、お前また…」
曹操の容姿は美しく、気品がある。男らしくあり、女性のようなしなやかさをもち人当たりもいい。曹操の横には美しい女人が何人も侍らせていた。
「お前は一体何を企んでいる?さっぱり分からん」
「まあまあ焦るな元譲」
「焦るなだと…?いいか?他は黄巾討伐に兵をかき集めてい…「わかっている、だが、待て」
曹操の言葉にカチンときた夏侯惇、怒鳴り声を上げ現状を告げる、が曹操は顔色を変えず諫める。
「何を待ってるのだ、孟徳」
「然るべき時さ」
悠長なことを、と夏侯惇、彼は顔に出やすい。
「急いてはなんにもならんよ、元譲何事も好機の時にしてこそさ」
にしし、と笑みを浮かべた曹操。正直食えない男である。夏侯惇はぐ、と口を紡ぐと勝手にしろと言わんばかりに天幕をでた。
「分からん、全く分からん」
最初のコメントを投稿しよう!