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『うわー。腹減ってるのになぁ。まぁ仕方ないか、コンビニいこっと。』
『いやいや、今日は私が作ってあげようじゃないか。』
突然、後ろから聴こえた声に腰を抜かす程驚いた。
我ながら近所から苦情が来るんじゃないかと心配になるほど大きな声をあげてしまった。
『はーっ。渚、お前はいつきた?いつからいた?どこからきた?』
『めぐちゃん、どこからきた。は少し違うんじゃない?』
『いや、玄関のチャイムも聞こえなかったし足音も何も聞こえなかった。地球人のなせる技じゃない。』
『めぐちゃん?私はめぐちゃんが帰ってくるずっと前からいましたけど。玄関の鍵だって君から今日学校で受け取ったんだけど。』
『あ、そっか。そういや学校で今日話したわ、そんなこと。』
『もう、今日のお昼の話でしょー?めぐちゃんのママからメールが来たからって言ったじゃん。』
『そうだったそうだった。ごめんな。』
『もー、すぐ忘れるんだからこのギターばか。とにかく今日は私がご飯作るから。』
『メニューは?』
『君の大好きなものです。』
『っ!フォアグラ?』
『食べたことないだろ君。ハンバーグですぅ。』
『おぉっ!じゃあヨロシク!ギター弾いてくる!』
そう言い捨てすぐにまた自分の部屋に引き返した。
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