異世界は突然に

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「いたたたっ…な、なんだったの?てか、ここどこ?」 あたしは腰のあたりと頭を擦りながらゆっくりと立ち上がった。辺りを見回してみると一面鬱蒼と生い茂る木々に囲まれている。どうやらここはどこかの森か何かの中であることまで理解できてきた。 何故、あたしはこんな場所に居るのか?あたしは学校から家に帰る途中だったはずなのに一体全体何が起きたら、いきなり森の中になるわけ? あたしは自分に起きている事象を理解するために大して良くはない頭をフル回転させて思考を巡らせみた。そして、気づいた。 「これは何かの夢に違いない。なーんだ、そうよ、そうよ。これは最近、雑誌で読んだ、えーと、あれだ、あれ。リアルっぽい夢の明晰夢ってヤツじゃない?ほらほら、変な夢ならもう覚めていいですよー」 ………………何も起きない。 って、ことはこれは夢じゃなくて現実?まて、まてあたし。その結論に至るには早計ではないか。もう一度、落ち着いて事の成り行きを最初から思い出してみよう。今朝から一日を振り返ればきっと謎は解けるはず。
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