3人が本棚に入れています
本棚に追加
そのすぐ後ろ、チラッと見た限りでは茶髪の一番態度がでかそうな男子生徒が、足で軽く椅子を蹴られた。
ホームルームの最中、担任が何やら話しているのを聞き流しながら、アヤは横目に振り返る。
「お前、アホなんか?」
見を乗り出した不良少年が、小声で言った。
アヤは、不機嫌そうに男を一瞥する。
髪は茶髪。
それも、何度も染めているせいか、ところどころ色が濃かったり薄かったり黒っぽかったりと、斑だ。
わざとなのか、染め方が下手なのか。
アヤには判断がつかないし、ぶっちゃけ興味もなかった。
最初のコメントを投稿しよう!