~ 1話 ~

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休み時間の度、教室から離れる。 クラスメイトと関わりを持たなければ、問題を起こさずに済む。 と考えたのだ。 とはいえ。 「あれ? 次の授業は何時からだ?」 携帯電話で時間をチェックする。 チャイムが鳴ってからでは、授業に間に合わないかもしれない。 女子トイレは、1階毎にひとつしか設置されていない。 それも、一番端っこ。 初日から教室にいない--サボったなんて教師に気づかれたら。 「ジジイにチクられたら、それを理由に帰ってこいとか言われそうだしなぁ…」 今から教室に戻るべきか。 アヤは頭を抱えた。
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